小さな幸せ

日記、雑記、日々の事をそのまま書いています

昔話〜人生最悪の日〜7(終)

続きです。

正直、本当に全く自分の中での記憶がないというか抜け落ちてるので、どう書こうかずっと悩んでいました。

 

後々、妹や周辺の人達からこういう状態だったよって聞かされた部分を思い出し思い出し書いている状態です。

 

覚えているのは11月にしては気温も高くすごくすごく綺麗な青空だったって事だけです。

本当に雲ひとつない空だったんです。

後は後半で書きますが、私的にすごく鮮明で心に残ってる出来事だけです。

 

そして、聞かされて『そんな行動したの?』って気持ちと『あぁ、きっとそうなんだろうなぁ』と思った行動がありまして。

 

火葬するという時に私、泣いて叫んで暴れたらしいんです。

「いやだ!連れて帰る!一緒に帰る!お家に帰る!」って。

5分間ぐらいずっと棺に抱きついて離れなかったらしいです。

 

考えたらもう触る事もなにも出来ないんですよ。

これでもうホントのホントに最期なんだと思ったらこの行動は自然な行動な気はします。

 

だからあの時の私なら泣き叫んでても不思議ではない状態だったと思います。

 

そして、骨壷を抱いて『"私のクマさん"(周りに私は主人の事をそう言ってノロケてたんです)がこんなに小さくなってしまった』と思ったのも今書いてて思い出しました。

 

ここからがすごく鮮明に記憶してる事なのです。

最後、全てが終わって車に乗り込んで出発するまで私は助手席に座っていたんです。

ふっと、空を見上げたら1羽の鳶が飛んでいたんです。

その時『〇〇?(主人の名前)』ってボソッと口に出したら

鳶が私の頭上まで来て数回、旋回したんです。

 

誰も信じなくてもいいんです。

きっとあの鳶は主人なのです。

思い込みでもいいんです。

あの時、確かにあの鳶と私は目が合ったんです。

そして『大丈夫だよ、離れてても心は側にいるよ』って言われたんです。

 

あの時間は忘れようにも忘れられない光景です。

 

頑張ろ・・・とは思わないですが、挫けそうになった時にふっと思い出すのは

この鳶と私の時間なのです。

 

自ら人生を終わらすと病気で亡くなった人とは天国で会えないと聞いたので、私はまだもう少し生きていきます。

自分の人生をしっかりと全うする為に。

天国で主人と会える事を願いながら。

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何ヶ月にも渡って忘れないように記録的な意味でこの話を書いてきました。

 

もし、読んでいただいてる方がいらっしゃいましたら本当に本当にありがとうございました。

こんな自分本位な文章を読んでいただいた事に感謝しかありません。

 

主人と過ごした時間は短かったですが、確かに私はその間は愛されていました。

まともな人生を歩んでこなかった私に様々な経験をさせてくれました。

物事を知っていく喜び、勉強する楽しさ、喜怒哀楽の出し方のヒントを教えてくれたのも主人でした。

 

天国で再び会えるように今をもがきながらも笑顔で、私なりに幸せになっていこうと

この話を書きながら改めて思いました。

 

重ねてになりますが読んでいただいてありがとうございました。

 

きゃら